血糖検査
血糖値
血糖値は糖尿病コントロールの指標として用いられます。
糖尿病では食前の血糖値が高い場合と食後の血糖値が高い場合、または両方が高い場合とさまざまなタイプがあります。
そして最近では食後の血糖値の上昇と脳卒中や心臓病との関係後の血糖値もしっかりコントロールする必要があります。
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空腹時血糖値:目標値80mg/dl~110mg/dl
空腹時の血糖値とは、食事をしていない状態、インスリンの作用を受けていない状態で測った血液中のブドウ糖の割合のことを言います。 空腹時とは、検査の時間より10時間位前から何も食べていない、糖質を含むものを飲んでいない状態を言います。 -
食後2時間血糖値:目標値140mg/dl以下
食後2時間とは、食べはじめた時間から2時間後をさします。 食べたものの約半分が腸で吸収されるころの血糖の値です。 通常、食事をするとほぼ同時にインスリンが分泌され、血糖値が160mg/dlを超えることはあまりありません。
コントロールの評価 | 優 | 良 | 可 | 不可 | |
血糖値 (mg/dL) |
空腹時 | 80〜110未満 | 110〜130未満 | 130〜160未満 | 160以上 |
食後2時間 | 80〜140未満 | 140〜180未満 | 180〜220未満 | 220以上 |
健康な人でも一日の血糖値は70~130mg/dlの間を変動しており、食事の前と後では大きな差があります。食事をとると、炭水化物が吸収され、ブドウ糖となって血液中に出てくるので、食後の血糖値は食前よりも高くなります。
平均血糖値をみる検査
ヘモグロビンA1c
血糖値が高くなるとブドウ糖が赤血球の中のヘモグロビンと結合します。 これがヘモグロビンA1c(HbA1c)と呼ばれる物で、血糖値が高いほどヘモグロビンA1c値も大きくなります。 この値は、赤血球の寿命(約4ヶ月)から過去1〜2ヶ月の血糖コントロール状態を示していると考えられています。 ヘモグロビンA1c値は合併症の進行と深く関係しており、NGSP値6.9%未満がコントロールの目安となります。
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ヘモグロビン・エーワンシーA1c(HbA1c):目標値6.5%以下
HbA1c値は、過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を表す指標です。 血糖値の日内変動が少ない場合でも、高血糖と低血糖を繰り返している場合でも、平均するとHbA1c値は同じになってしまいます。 HbA1c値が正常値の範囲内だからといって、油断してはいけません。
コントロールの評価 | 優 | 良 | 可 | 不可 | |
不十分 | 不良 | ||||
HbA1c(NGSP値)(%) | 6.2未満 | 6.2〜6.9未満 | 6.9〜7.4未満 | 7.4〜8.4未満 | 8.4以上 |